「多様性を受け入れる」の意味を考える

多様性

私、「多様性を受け入れる」ことの重要性について時々記事を書いていますが

昨今、世間で騒がれているLGBT法等の議論にある「多様性を受け入れよう」と言うマスコミの論調に関しては今一つ、すっきりしないものを感じています

私が「多様性を受け入れよう」と言う理由

私は、本ブログの中でそ、個人や組織が新しい価値を生み出す、能力を高めるために「多様性を受け入れよう」といくつか記事を書いてきました

ジェンダーや民族だけでなく、幅広く多様性を受け入れることを考えてみましょう
多様性を受け入れることが日本再成長のために必要な一つと考えています。ジェンダーや民族だけでなく、いろんな多様性があります。しかしそれらを受け入れることを難しくする人としての特徴とその対応についても考えてみましょう

この理由は、閉ざされた環境や人間関係、集団の組織では、その組織能力の成長には限界があると考えているからです

その良い例としていつも挙げているのが、ラグビーの日本代表チームです

日本出身者だけでのチーム構成ではどうしても世界に通じない部分があるなか、外国出身の選手が入ることで、弱点を克服し世界に通じるチームに成長しました

さらに、彼らは出身国は異なれど、全員が「日本代表チームの勝利」という目標に向かってチーム一丸となって取り組んでします

会社組織で考えてみても、極端に言えば

・男ばかりの組織 vs 女性と男が混じっている組織

・オッさんばっかりの組織 vs 若者も一緒に構成されている組織

どちらが、組織のアウトプットのレベルが高いか、事業や組織の役割によっては異なりますが、平均的に言えば容易に想像できると思います

条件として、マイノリティの人たちや、比較的弱い立場の人たちが生き生きと張られける組織環境が前提ではあります

少し、話がそれますが、私は米国株に投資して資産を運用しています

その理由の一つは、米国が世界で最も多様性を受け入れ活かしている国と感じているからです

しかし、その米国でも、9.11の同時多発テロ発生までのCIAは白人ばかりで、イスラム系民族は所属しておらず、それが、テロの発生を事前に防げなかった一因ともいわれています

多様性を受け入れていない組織の悪い例です

つまり、もう一度言います

「組織能力を高めるには多様性を受け入れるのは非常に重要」です

最近の報道に感じる違和感

このように、多様性を受け入れることに対して積極的に考えている私ですが、昨今のマスコミでの「多様性」に対する言葉の使い方には非常に違和感を感じます

特にLBGT性的マイノリティに関する扱い方

「性的マイノリティの人たちが住みやすい環境にしよう」と訴え、法律まで作ってしまったわけで、

その前提に言われる言葉が「多様性を受け入れよう」なんです

ここに、メッチャ違和感感じるんです

組織が閉鎖的になり、その能力を高めることができないために「多様性を受け入れる」これは非常に重要と訴えてきました

しかし、その考えは「日本は社会的(一般の生活)には多様性を受け入れている」という考えをベースにしています

会社組織ではマイノリティで苦労しているの女性も、普段の生活では生き生きとしている人は多いです(うちの奥さんとか)

外国人もしかり、日本を好きになって移住してくる人沢山います

その人たちが住みにくい社会なのでしょうか

住みにくかったら、母国へ帰ればいいだけです

一部そのようなマイノリティの人たちを受け入れられない人もいるかもしれませんが、その人たちも自分に迷惑が掛からない限り、積極的に差別したりしていないと思います

また、性的マイノリティの人たちにしても、テレビを見てると、性的マイノリティの人も普通に出演していて、視聴者も受け入れているように見えます

昔の侍さんとは、結構「男色」の人たちもいたと聞いています(織田信長とか)

日本は「性的マイノリティに」の人たちにとって、そない住みにくい国なんでしょうか

結構、多様性に寛容な国である社会だと思うのですが

少なくても積極的な否定をしているとは思えません(社会に害を起こさない限りは)

法律まで作って訴える必要があるのかなぁってホント思います

ただし、受け入れているものの、感じ方は様々です

首相補佐官が「LGBTの人が近くにいたら気持ちわるい」みたいな発言をしたことが問題になりました

でも、これは個人の感じ方で仕方のないことです

女性が「オヤジにいやらしい」みたいな気持ちを持つのと同じなことで、仕事をやめるほどの問題かと

そういった自分と会わない人に対して何らかの抵抗感を一切感じない人なんていないと思います

もう一つ

「住みにくい」ってこともあるかもしれません

それば、残念ながら社会は効率を考えてマジョリティ中心のシステムにならざるを得ないからです

マイノリティはそれに合わさざるを得ません

でなければコストが膨大になります

組織においての多様性の受け入れはまだまだできていない

ですので、社会的には多様性をある程度受け入れているとは感じるのですが、組織における多様性の受け入れはまだまだと思います

これは、歴史的に、男中心の組織構成で日本が発展したこと、単一民族国家で歩んできたことが大きく影響して、単一的組織が出来上がってしまったことが背景になります

そして、人は変化を嫌います

居心地のいい環境に、言葉は悪いですがノイズ的な存在が入ることに、何らかの抵抗感を持ってしまいます

だから、多様性を組織に受け入れることに抵抗を感じるので、その受け入れがなかなか進まないのです

参考ブログです

【多様性を受け入れることが難しいと感じている人へ】多様性を受け入れるための方法を考えてみました
多様性について考えてきました。その重要性をわかっていながら実践できません。今回は、多様性を受け入れるための方法について考えてみます。

一般の生活では(社会的には)、そのように自分と会わない存在とは距離を取ればよいわけで、

「性的マイノリティーを排除しろ」なんていう人はほとんどいないと思います

まとめ

「多様性を受け入れる」ことについて書いてみました

すでに社会生活においては、ある程度受け入れている多様性を、「もっと受け入れろーー」というのではなく

わざわざ、弊害も指摘されているLGBT法のようなものを作るのではなく

成長が停滞している日本を、再成長させるために、今の硬直化した構成になりがちな日本のいろんな組織に対して「多様性を受け入れ、組織能力を向上させよう」という意味で「多様性」という言葉を使ってほしいなぁ

という思いで、記事を書いた次第です

コメント

タイトルとURLをコピーしました