ジェンダーや民族だけでなく、幅広く多様性を受け入れることを考えてみましょう

多様性

多様性を受け入れることは日本再成長のために必要な一つと考えています

「多様性」と言うと、ジェンダーや民族の多様性がすぐに思い浮かびますが、他の観点での多様性も多くあります

その、多様性を受け入れることを難しくする人としての特徴とその対応についても考えてみましょう

多様性を受け入れること

日本が成長しなくなり久しいです

いろんな原因があると思いますが、多様性を活かせていないことが一つの原因を感じています

日本のオッサンが意思決定する社会ではなかなか新しい発想が出てきません

多様性について考えたことを以前ブログにしました

日本復活のカギは多様性を受け入れ新しい発想で革新を生み出すこと(女性編)
閉塞感たっぷりの今の日本。脱却するには多様性を受け入れ新しい発想を生み出す これができない日本人、なぜかを考えた。まずは女性編
日本復活のカギは多様性を受け入れ新しい発想で革新を生み出すこと(民族編)
閉塞感たっぷりの日本。すっかり凡庸な先進国になってしまった日本。脱却するための一つの方法として多様性を受け入れ新しい発想で革新を起こすこと。

私個人としては

・女性と仕事をすることで、すばらしい気づきや発想を得たこと

・海外工場で長く働いた経験

・米国株投資をして多民族国家米国のバイタリティ

・ラグビー日本代表の活躍

これらから、多様性を受け入れることの重要性を感じてきました

その中で、「ジェンダーや民族=多様性」って思う面もありますが、まずはそれ以外の多様性についてまずは考えてみたいと思います

ジェネレーション

若い人たちと話していると、とても刺激を受けます

特に社外、会社と関係ない若い人たちと

彼ら、彼女らは、年長の私に対する敬意を持ちながらも、結構自分の意志や思いを持っていて、それを自信をもって話してくれて、私自身刺激をもらいます

社外の人間であることが話しやすい面もあるのでしょう

しかし、そのような若い人の考え方を活かしきれていない日本社会があります

会社の意思決定のなかに、そのような若者の意見を入れず、年長の男、つまりオッサンが支配している今の日本の現状が非常に気になります

経歴

民族的な多様性ほどではないですが、同じ日本人でもその経歴で人の考え方は変わります

学歴、社歴、出身地など上げれます

会社が変わると考え方のベースの違いを感じます

同じ会社でも、職場が変わるとその違いに驚きます

同じ会社内の場合、「同じ会社だから」と思っているため、職場を異動した時、「あれ??全然違う」って感じる戸惑いが大きいかもしれません

同じ言葉でも意味が違うなんてしょっちゅうです

海外勤務が長いので、外国での多様性に加え、同じ会社内にもかかわらず事業の違いによる文化の違いを理解することに結構苦労します

職場の文化の違いを感じた時、とかく前の職場のことを良く言ったり、今の職場の悪い点が見えてしまうものです

お互いの良い点を融合させながらより良いものを築いていきたいですね

認知的多様性

ジェネレーションや経歴による多様性について少し話しましたが、結局、自分の経験の中でいろんな集団に所属し、その所属で認知してきたものによって考え方が固まってきます

つまり、ジェンダーや民族の多様性のように明確に見えるものではなく、それぞれの歩んできた社会環境(地域、職場、学校、家庭 等)の中で「認知」してきたことにより築かれる多様性があると感じるわけです

「認知的多様性」と呼ぶらしいです

この「認知的多様性」を上手く融合させることも、「多様性を活かす」ことになるのではないでしょうか

多様性を活かすために

日本国内だけで考えても、いろんな多様性があり、それを活かすことでイノベーションを発揮することは可能と考えます

しかし、なぜか上手くいっていません

その原因について、考えてみたいと思います

◇同じような考え方をもって人が集まると安心感がある

皆さん、どうでしょう

「口では多様性」といっても、自分が所属している組織に少し変わった考え方の人が入ってきた時の違和感、ありませんか?

それが、比較的立場が弱い人が加わった場合(例えば新入社員)は、その影響力が弱いためそれほどストレスありませんが、影響力が強い人(上司)とかの場合は、結構ストレス感じます

つまり、同じような考え方の人間が集まると、ある種の安心感があり、多様性を受け入れ難くなる気持ちが働きます

この少数派の意見を受け入れることが、多様性を受け入れることになり、組織=集団の視野を広げ発想を刺激するのですが、人間ツイツイ同じ考えを持った人を優先してしまいます

安心感がありますから

私の商品開発時代経験ですが、強烈にバイタリティがある女性商品企画の人が異動してきた時の刺激は半端じゃなかったですね

居心地の良さは破壊されましたが、いろんな革新的な商品を生み出す起爆剤になったのは確かです

◇ヒエラルキーが強い

ヒエラルキーの強い組織も多様性を受け入れにくいですね

部下に対して支配力の強いリーダーのいる職場は、考え方が狭くなり、また情報の共有も悪くなりがちです

特に、上司が組織からの生え抜きでなく、外部からの異動の時はなおさらその傾向が強いです

こういう時は、リーダーは「支配」するのではなく「尊敬」を受けるようになりたいですね

「尊敬」といと難しいですが、単に情報を共有できるように、聞く姿勢を持つだけで大きな効果があります

◇自分と同じ考えを持つ人と接すると、その考え方(信念が強化される

「エコチェンバー現象」と言うようです

最初の「安心感」と似た考え方も知れませんが、人は、似た考え方が集まると、自分の考え方(信念)が強化されるようです

SNSとかでフォローしている人、自分の考え方に近い人を中心にフォローしてませんか?

そのフォローによって、ますます自分の考えを肯定されたような気になって、自信深めることはありませんか

「自分の考えは正しい」と強く思うようになり、他の意見を聞き入れにくくなっていきます

そういう意味で、SNSは自分で接する人を選べるので少々危険ですね

総合大学出身の人よりも、単科大学出身者の方が考え方の柔軟性が強い傾向がという調査もあるようです

一見、あれ?って思うかもしれませんが、

総合大学出身はいろんな人がいるので、自分が居心地の良い人を選んで付き合えるが、単科大学は学生が少ないため、人を選ぶことが難しく、自分の考え方と異なるいろんな人と付き合わざるを得ないことになるからだそうです

結構納得です

まとめ

多様性そのものと、それを活かすことの難しさについて考えてみました

ホント、単一性って居心地良いですよね

個人的な例で恐縮ですが、長年働いた職場を離れ、今はいろんな事業を転々と異動しながら仕事します

そんな状況下で、長年一緒に仕事をした昔の仲間と酒を呑んでいる時ってすごく安心感あります

もう一つ、海外赴任すると、赴任先に同じ大学の部活に所属したOBが数人います

全く一緒に過ごした時間のない後輩、先輩も多く20歳下の後輩もいます

それでも、酒を呑むとメチャ盛り上がります

同じ組織に所属していると年代を超えても共通性があり、安心感を生み出しているようです

このような、人間関係は非常に楽しいことでし、否定する気は全くないのですが、やはりこれだけでは、新しい発想を刺激する機会を失うことになりかねません

意識して、自分の考えと異なる人たち=多様性を受け入れる必要がありますね

ちなみに、先ほどの大学の仲間は、いろんなキャリアを積んでいるので結構刺激もあり、安心しながら刺激を受けている状態です

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