【海外工場の経営者へ】親元と現地会社の関係:事業責任と経営責任を明確にするべき

ものづくりの話

「ものづくり」に関する記事を書いています

「ものづくり」保存版
長年モノづくりに従事し、考えてきたことをブログにしました モノづくりにかかわる皆さんの仕事に少しでもお役に立てれば嬉しく思います

海外に赴任し、海外工場の経営を担当している人の中には「日本の親元と現地の関係」について悩んでおられませんでしょうか

私もその一人でしたが「事業責任」「経営責任」の考え方を明確にしてから、親元と話がしやすくなりました

順調な事業と不調な事業の違い

私の経験した工場(3社)は、一つの会社に複数の事業を持つ体制をとっていました

そのそれぞれの事業に、「親元」と呼ぶ日本の事業部があります

基本事業部が出資している形をとっているので、株主といってもいいかもしれません

さて、

その井奥津かある事業の中でも、うまくいく事業=経営が順調な事業と、利益が十分に出せない事業、両方を経験することがあります

経緯が順調な事業とそうでない事業の差

これは私の経験の中で明確になっています

「親元が、現地に対して何をしてもらいたいか明確に方針を出している」

ことが大きな違いです

◇順調な事業

順調な事業は、必ずグローバルな事業展開の中で現地の工場の位置づけを明確にしています

たとえば

「A国の工場は東南アジアの供給拠点としての機能」

「B国の工場は高性能製品の製造拠点」

「C国の拠点は中東向けの生産+販売統括の拠点」

見たいな位置づけです

実際にはもう少し具体的にする必要にあるかもしれませんが・・・

そして、親元はその方針に基づき必要なリソースを準備、サポート、育成を行います

そして現地はその方針に従い、最大の経営成績を上げれるようリソースを活用し経営を行います

その親元と現地の役割分担

①親元は事業のグローバルの方針の中での現地会社の位置づけを明確にし、必要なリソースを準備する

②現地会社は、親元の方針に基づき現地の経営を行う

私はこの①「事業責任」 ②「経営責任」と呼んでします

当然、親元が①の現地会社の位置づけを明確にするとき、その会社の経営が成り立つように戦略を考えることは大前提です

どうやっても、経営が成り立たない環境で事業をしても、収益化はできません

それを考えない親元ほど、現地に「どうする???」って言ってきます

◇不調な事業

不調な事業の場合は、親元が事業責任の一部を現地に要求してきます

A工場はどのような事業展開で成長を目指す?

利益が出ていない状況をどう挽回する?

みたいな感じです

一見、当たり前のように思いますが、こんなことを言ってくる親元の仕事=「事業責任」を放棄していると私は考えています

例えば、上のような要求が来た場合、現地側で

「製品Xの生産を新たに開始する」とか

「新たに〇〇国向けに製品の販売を開始する」

とか提案すると、親元は

「製品Xまたは〇〇国はB工場の担当だからその提案はダメ」

と言ってきます

そしたら、

「新商品Wをこの工場で生産したいので、開発、生産立ち上げで協力してほしい」

と提案すると、

「その開発リソースを君の工場に割り当てることができない」

と言ってきます

親元は、グローバルの事業の状況を見て、拠点戦略(どこの工場でどの国向けの何を作るか)を明確にしないと、上記のような会話になっています

こうなると、結局「合理化」でしか経営を立て直すことができないことになります

これでは限界があります

過度の合理化は、粗悪な材料を使ったり、設備投資を怠ったり、必要以上の人員削減をしたり、さらなる会社の力を低下させます

個人的なことですが、私は親元に「固定費を減らせ」と言われるのが一番嫌いです

無駄なこと廷費を減らすのは経営者として当たり前で、必要な固定費は必要であり、その固定費で付加価値を生み出せていないことが問題なのです

ですので

「付加価値を生む出す方法を考えよう」

これなら納得して受け入れられます

話がそれました

もし本当に、その工場で利益あるものを生費産・販売できないなら、親元は「どうする」ではなく「撤退する」の判断が必要です

親元の「事業責任」と現地の「経営責任」と考え方、理解していただけましたでしょうか

不調な事業の親元の態度

現地の経営がうまくいかなくなると、残念なことに親元の担当者は明らかに距離を置き始めます

「沈む行く船に一緒に乗りたくない」

の気持ちが親元の各担当者に働いているように感じます

私は、何度もそのような人たちを見てきました

そして、悪循環が始まります

そして、撤退しか方法がないように思えてもも、なかなかそれを言い出しません

このような決定の最終決定者になりたくないからです

残念ながら、このような組織は今の日本にはたくさんあるように思えて仕方がありません

事業の方針を明確にしている事業

順調な事業は、現地の位置づけを明確にしています

その方針に従い、現地も親元も活動をしますので、関係者のベクトルが一致し効率的です

ですので、すべての歯車がかみ合います

方針が明確でないと、ベクトルを合わせること合わせるところから始めないといけません

これでは効率悪いですね

このことをとっても「事業のTOP方針」は大切だなぁと思います

私は親元の事業部トップから「自分の城は自分で守れ」と言われたことがあります

確かに、海外の現地工場は戦国の出城のような位置づけかもしれません

しかしそれは、大将がその城の戦略的位置づけを明確して初めて機能するものです

まとめ

海外の現地工場に対する「事業責任」「経営責任」について書きました

親元の方針が明確でないにもかかわらず、なにかと現地に要求してくる場合

「まずは、親元の方針を明確にしてください。その方針に基づき、現地で責任をもって経営を行います」

こう言い返してみましょう

コメント

タイトルとURLをコピーしました