現場力向上に伝統的手法の考え方はやっぱり役に立つ:TQM活動の3つの原則を紹介

ものづくり

製造業を中心に「現場力の向上」に関する記事を書いています

「ものづくり」保存版
長年モノづくりに従事し、考えてきたことをブログにしました モノづくりにかかわる皆さんの仕事に少しでもお役に立てれば嬉しく思います

いろんな手法や考えた方がありますが、伝統的な手法でもあるTQMの考え方

改めて見てみると、忘れかけていた基本を思い出せてもらいました

一つの手法、学問と確立されたものは、体系的に考えられ、必要なことを網羅していると感じました

TQMとは

TQM(総合的品質管理)とは何か?

詳しくは専門的なページを参照いただくとして、

「全部門的な品質の向上を目指した活動」というのが一般的ですが

「品質向上のための直接的な取り組みだけでなく、組織におけるあらゆる業務を総合的に向上させる活動」

と考える方が正しいと思っています

私は会社に入ったころは、TQMではなくTQCと呼ばれていました

日本語でいえば両社とも「統合的品質管理」ですが、TQCが製造現場にフォーカスした考え方、TQMが全社な活動との意味と理解しています

このTQMの活動に功績のあった事業場を表彰する制度として、日本に統計的品質管理の定着に貢献されたデミング先生にちなんで「デミング賞」があります

私が、配属になった事業場も過去にこのデミング賞を受賞しており、その時TQC活動と呼ばれいましたが、いつのまにかTQMと名前が変わっていたというのが私の感覚です

確かに、現場力を向上させるのは、工場だけでなく全社もしくは事業場全体で活動しなければ向上しないので「TQM」の考え方の方がフィットしますね

TQMの原則

TQMの中に、3つの原則(行動原則)というものがあります

これが、品質だけでなく、現場力を向上させるためのマネジメントに非常に役立つ話なので、ここで取り上げるにことにした次第です

大きく3つの原則とは以下の3っつ

・目的に関する原則

・手段に関する原則

・目的の達成と手段の実践を支える組織の運営に関する原則

少し余談ですが、

これを久しぶりに見た時、前に「改善活動が継続する文化の醸成」について書いた記事

【改善活動が継続する文化の醸成】について考える
現場での改善活動はどこの製造現場でもトップの方針として必ず上げられる方針です。そして、取り組む現場も多いかと思いますがなかなか定着しません。定着するためには何が必要か。結論として、最終的に「トップの意思」 「教育」 「評価」この三つではないかと考えています。

を思い出しました

この記事で、「改善活動が継続する文化の醸成」のためには

「トップの意思」 「教育」 「評価」

が必要と書いたのですが、なんか通じるところあるよなぁと思った次第です

「トップの意思」 「教育」 「評価」は私が自分で考えてアウトプットした言葉ですが、「すでにもっと偉い人が考えていた原則があるんや」と知り

少しの「残念」と、「俺の考えまんざらちゃうな」が混じった心情になりました

3つの原則の具体的項目として

◇目的に関する原則

・マーケットイン

・後工程はお客様

・品質第一

◇手段に関する原則

・プロセス重視

・標準化

・源流管理

・PDCAサイクル

・再発防止

・未然防止

・潜在トラブルの顕在化

・QCD

・重点志向

・事実に基づく

◇目的の達成と手段の実践を支える組織の運営に関する原則

・リーダーシップ

・全員参加

・人間性尊重

・教育訓練の重視

どれもこれも、現場で活動すると時には重要な考え方ばかりですね

私自身ここで改めて理解したように、社内のメンバーにも正しく伝える必要性強く感じました

責任者としては、この原則通りマネジメントできているか常に自分の仕事をフィードバックしていきたいです

まとめ

私自身、長く工場の現場の仕事にかかわり、品質を含め現場力を上げるためにたくさんの活動をしてきました

その時々大切にしてきたことを今まで記事にしてきました

しかし改めて昔からある伝統的手法(今回はTQM)を見直し、「自分の知識にヌケモレがあるなぁ」と強く感じた次第です

過去の人たちはエライです

物事を、体系的に考え、必要なことをしっかり網羅しています

それらを知ることで

自分の経験、自分の方法、考え方だけでは、大事なことがモレているといる場合があるということを気づかせてくれます

自己流には限界があります

やはり、学ぶことを忘れると人間劣化していきますね

基本を大切にしっかり学び続けましょう

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