【改善活動が継続する文化の醸成】について考える

ものづくり

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現場での改善活動

どこの製造現場でもトップの方針として必ず上げられます

そして、改善に取り組む現場も多いかと思いますがなかなか継続・定着しません

継続するためには何が必要か

結論として、

「トップの意思」 「教育」 「評価」

この三つではないかと考えています

トップの方針に必ず挙がる現場の改善活動

製造業をしていていると、トップの方針に必ず「現場の改善活動」そして「生産性の向上」に関する話が挙がってきます

そして、

・コンサルを雇ったり、研修会を開いたりしてスキルを教育

・定期的な報告会を行い進捗をフォロー

を行い

・なんとなくよくなってるけど、今一つ成果が上がらず、そのうち、改善が停滞していく

っていくことが、どこの現場でも見られます

なんで、「なかなか定着しないのか」と仲間で議論します

改善活動が継続しない理由:現場のマインド

理由を挙げていくと

「人は変化を嫌う」

「ルーティンワークをこなすのが仕事と考えている」

「ルーティンワークだけをするの楽」

「『別に今生産できているし』的な気分」

「生産に追われて、改善は後回し」

このような、現場の人たちのマインド的な理由がまずあげれます

確かにその通りで、結局は

「いかに現場の人たちの改善マインドを醸成するか」

という話に行きつきます

現場の人たちが改善を継続するマインド持ちさえすれば、改善活動は確実に継続します

トヨタのように、社内文化になればいいのですが

では、どうすればトヨタのような改善し続ける文化を醸成できるのか

「トップの意思」 「教育」 「評価」

と私は結論付けています

「トップの意思」 

当たり前といえば当たり前ですが

「現場改善するぞ~~~」と言いながら、自らは動かず、あとは現場任せにしている経営者は多いです

少し動いて外部の講師やコンサルを呼んでも、それで終わりみたいな場合もあります

理由はいろいろあるのですが、現場改善の活動=現場力強化は組織全体の能力向上させる活動です

組織能力の向上は全員活動なので組織全体に影響力を伝えていかなければなりません

ですので、経営に必要な「戦略を立案する」とか「リーダーを育成する」仕事よりはるかにエネルギーが必要です

参考記事です

【戦略の実行、うまくいってますか】戦略を実行する「現場力」を強化しよう
戦略を立案するもそれをなかなか実行できなくて困っているマネージャー、経営者の方も多いのではないでしょうか。それは実際に戦略を実行する「現場力」が弱いからかもししれません。現場力を向上させる難しさとその品質をあげる方法を考えてみたいと思います。

ですので、経営者の中には現場強化をツイツイ後回しにする場合があります

「現場」「現実」「現物」とよく聞きますが、それを本当に現場に入って自ら実施している経営者ってどれくらいるのか

「私は海外会社の社長をしていたとき現場を大切にしてきた」

と言いながら、実施に工場に足を運ぶことがほとんどなかった社長の話を、ローカルから聞くことは多いです

私個人も、現場に入り込み彼らの活動をフォローするのは本当に疲れることを実感しています

結構、強い意志がないと実行できないです

そして

トップにフォローされない現場は、そのうちに活動をやめていきます

これは自然の流れでしょう

「教育」

次に「教育」です

いくら社長が「改善をしろ」ていっても、改善する方法がわかなければ現場は行動できません

ですので「手法」を教えることが必要です

そして、もひとつ教える必要があるのが「改善する目的」です

◇手法

これはトヨタ生産方式(TPS=TOYOTA Production System)が有名ですね

個人的には外部講師やコンサルタントの指導が必要と考えています

この時、ぜひ経営者も共に学ぶことが必要かと

現場で汗をかいている人たちの成果を正しく評価するため、経営者の本気度を皆に理解してもらうために必要です

◇改善する目的

次に改善する目的です

人は変化を好みません

現状維持のほうが楽ですから

ですのでなぜ改善が必要かを理解してもらう必要があります

時には、「改善」の意味から教える必要もあります

現場はよく「発生したトラブル」対応をして「改善」したと考えてしまいます

これはあくまで「トラブル対応」「処置」であり「改善」ではありません

改善は「課題を設定しそれを達成するために何かを変えること」です

私はこれを「Challeng」と呼んでします

「課題」と言うと「問題点」を挙げるだけで終わってしまうからです

「問題を解決する活動」が課題ととらえる方が改善が進みます

【「課題」とは】言葉の定義を共有、そして課題=Challengeを設定して組織、事業の競争力を高めよう
競争力を強化するとき「課題」に取り組みます。しかし「課題」の定義が不明確で、上司部下の会話がかみ合わないことがありませんか?課題には「問題」と「問題を解決するための活動」二つの意味があるためです。

これら課題を設定してPDCAを回しながら解決していく考え方を教育していくことが必要です

できていそうで、なかなかできていないが現実です

改善の意味を図に書くとこんな感じでしょうか

「評価」

最後に「評価」

そして現場の人たちが実施した改善を正しく評価し、何らかのメリットにリンクさせます

表彰制度もいいでしょうし、実際の昇進、昇給の場合もあると思います

これは、会社やお国柄にもよると思います

昔、表彰制度を提案してローカル幹部から反対されたこともあります

ただ、トップの意思が弱い現場は、トップ自身が現場の活動を正しく評価しない、できないので活動停滞の方向に向いてしまいますね

まとめ

現場の改善活動の継続する文化をいかに醸成するかについて書いてきました

「トップの意思」「教育」「評価」これらは一つ欠けて改善は定着しません

意思が弱いトップは教育もしませんし、評価ができません

いくら強い意思があっても教育しなければ現場は戸惑うだけです

外部講師を使って教育しても、トップの意思がなければ継続しません

改善活動=現場力強化は事業を成長させるための組織全体の活動であることを理解し、強い意志を持ってエネルギーと時間をかけて取り組んでいきましょう

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