出荷基準のものづくり:生産することが目的になっていませんか?

ものづくりの話

日々の生産活動

製造現場では、生産管理部門からくる計画に遅れないように一生懸命生産しています

それは非常に大切なことなのですが、もう一つ原点に戻って目的を考えると、お客様に必要な時に必要なものを届けることが、最優先の目的になります

これを忘れて「月次」の生産台数達成や販売金額達成がが目的になると、お客様に迷惑をかけることになる場合がありるので注意しましょう

つまり、工場の現場責任者や生産管理担当者は、生産計画ではなくあくまで出荷計画をいかに守るかを優先にしなければなりません

工場目指すもの

工場は日々製品を生産し出荷するのが、大きな目的ですが、その活動の中で

QCDESに優れた工場に改革をしていくことが重要です

工場の役割を考える
メーカーにとって優れた工場は付加価値を増やすこともできるし、経費も減らせる場所です。つまり利益の源泉です。この記事では、工場の役割っていうか「面白さ」みたいな記事を書いてみました。

このQCDES(Q:品質 C:コスト D:納期 E:環境 S:安全)のなかで、今日はDについて考えたいと思います

生産計画と出荷計画

通常、生産管理部門はお客さんと合意した出荷計画に間に合うように生産計画を立てます

製造部門はその計画通りに生産することを目指して懸命に生産することをどの工場も実行していると思います

順調に生産できている時は、順調に出荷できるので問題は表面化しませんが、時には生産が計画通りに進まない場合があります

部品の納品トラブル、品質トラブル、設備トラブル、これらのトラブル無しで生産できる工場はなかなかないですね

トラブルにより遅れた生産をどうするかを現場責任者は考えなけなりません

こんな時、よくあるのが、

「今月の生産台数やり切れるんやろか?」

と考える

つまり、月次」の生産台数、金額を重要視しています

私も、ツイツイ考えてしまいます

しかし、工場の重要な役割としてのQCDのなかで、この視点は「D」の考えが全く抜けています

優先すべきことは、お客様に納期通り届けることですね

この役割を考えると、生産に遅れが発生した時まず考えないといけないのは

「次の出荷計画を守れるか」

になります

しかし、日本の企業の場合、月次での計画、決算になっていることが多く、また、

「月次の生産をやり切る」「月次の販売金額を達成する」との考えが重要視されがちです

でも、この考えにはお客様視点がないですね

生産計画優先から出荷優先の考え方へ変わっていこう

まず生産に遅れが発生した時、現場の責任者は次の出荷に間に合うかを考えなければなりません

にもかかわらず、出荷計画を見ずに次の計画の製品を作ります

その製品が出荷計画に一致すれば問題ないのですが、単に在庫を生産する場合が多々あります

ひどい場合は、単に「工場が作れるものを作る」の考え方で計画を変更している場合もあります

ここにはお客様への視点が抜けていますね

このように生産計画を作成していると、

製品の在庫があるのに、出荷が遅れる場合ありませんか

これはつまり、生産と出荷が一致していることを意味します

こういう事態を防ぐために、出荷計画を常に意識した生産をしましょう

そのためには、月次の生産・販売の総量を管理するのではなく、商品別、コンテナ別、トラック別の実績フォローが必要です

事例

良くない事例として、

B国向けの出荷には間に合わなかったにもかかわらず、少ししか仕様が違わない、出荷にはまだ時間があるA国向けの商品の在庫がある
(出荷を意識して、A国向けではなくB国向けの商品を先に生産していれば問題なかったですね)

製品Aの生産を出荷数量以上の数をまとめて作ったしまったために、出荷が近い製品A国向けの生産する部品が足らなくなった
(共用部品を作りすぎにより消費させすぎたために、必要な商品を生産する時部品がなくなり、作れなくなる事例ですね。トヨタ生産方式でよく言われる「作りすぎのムダ」と同じですね)

なんとなく、イメージ持ってもらったでしょうか

まとめ

生産現場の人たちが出荷計画を意識して生産しなかった場合の事例です

生産管理や出荷担当の人は日々フォローしているかと思います

加えて、工場経営の責任を負っている人も、「月次の総数」でなく

せめて週次での出荷の実績をフォローし、もし遅れた場合、「防ぎようがなかったんか」「在庫の状況は」を是非確認してください

そこには、大きなムダがある場合が多いです

そして工場の主要KPI、いや最優先KPIとして、「出荷納期遵守」を設定することをお勧めします

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