【サラリーマン人生】突然、異動することになりました

ものづくりの話

6月から異動するよう会社から指示が突然ありました

とはいっても、マレーシア国内での別のグループ会社への異動です

今の工場(製造会社)に移って2年、2年後、60歳でサラリーマンを辞めることを決め、サラリーマン最後の仕事として、今の会社の改革に全力を尽くしていた私にとっては、少々受け入れにくい話ではあります

社命ですので従わさるを得ないのですが、異動に際して、今、感じることを残すことにしました

きわめて個人的なこと書きます

サラリーマンとしての今後のプランとして考えていること

私、現在57歳と6か月

あと2年半で60歳になります

ひと昔前までは60歳定年でしたが、今は本人が希望すれば65歳まで継続雇用可能です

私の会社の周りの人でも、多くの人が継続雇用を希望しているようです

私も希望すれば、海外の工場勤務の職場ならそれなりの条件で継続雇用してくれそうです

しかしながら、私個人としては60歳を一つの区切りとして、サラリーマン人生に区切りをつけ、フリーランスとして、工場経営のコンサルをしながら第2の人生を楽しみたいと考えています

なぜ、工場経営のコンサルかというと

・サラリーマン人生の多くの時間を”ものづくり”にかかわり、かつ、変化に富んだ経験を積み重ねてきた

 この経験を伝えることで、社会の役に立ちたい

・自分の意志だけで決めた仕事をしたい(今回の異動のように、会社に振り回されるのはもう十分)

・人に教えるのが好き

というのが大きな理由でしょうか

そりゃ、大手コンサルティングファームのような戦略的コンサルは無理ですが、私なりの現場で培ってスキル、経験が役立つ場面はあるかと考えています

半分ボランティアですね

でも、コンサルする限りはお客様に対して全力で取り組む覚悟はあります

そのための準備も始めています

・知識、経験の棚卸
 (ブログもその意味で始めました)

・マーケティングのための人間関係の構築

・経営の基本知識の学習(理論武装)
 経験だけ語ってたのは説得力が弱いですから

このプランを考えた切っ掛け

私自身が工場経営の仕事を担当になってから、どの工場でも感じてきたのが、

「現場力の弱さ」です

企業や事業の業績を拡大させていく力を「経営の品質」と呼び、この経営の品質を上げるためには

「戦略の品質」「リーダーシップの品質」「現場力=オペレーションの品質」

この3つの品質によって成り立ちます

「戦略」だけよくても、実行する「現場」が弱くては戦略を実行することはできません

そして、この現場の力を向上させることが一番難しい

なぜか「現場力」は組織全体が変わらないと向上しません

そのために、時間とエネルギーが必要です

【戦略の実行、うまくいってますか】戦略を実行する「現場力」を強化しよう
戦略を立案するもそれをなかなか実行できなくて困っているマネージャー、経営者の方も多いのではないでしょうか。それは実際に戦略を実行する「現場力」が弱いからかもししれません。現場力を向上させる難しさとその品質をあげる方法を考えてみたいと思います。

担当した工場で「現力の向上」実現するために何が必要かを考えて出した結論が

「現場を改善し続けるマインドの構築」「改善の方法の習得」

この二つです

これを現場の担当者全員に教えていかなければなりません

そのために、「マインド教育」「スキル教育」、この2つ課題に対してそれぞれ外部のコンサルを呼んで指導してもらうことにしました

私にとって、初めてコンサルを使った仕事だったのですが、これが非常に効果的

私自身も非常に勉強になりました

この時のコンサルの人の指導ぶりを見て、元来、人を教えるのが好きな私にとって

「私もこんな仕事をしてみたいなぁ」

と強く感じた次第です

40台半ばの頃でした

それ以降、当時のコンサルの方に相談に乗ってもらいながら、リタイア後の仕事として意識するようになった次第です

60歳を一つの区切りにしたかったのは、

・今の会社で、まだやりたい仕事があった

・生活防衛、リタイア後の安心感を得るための資金を確保する

ことが大きな理由です

今の仕事

結果的に自分のやりたかった仕事はできなかったのですが、

前の赴任先の工場を閉鎖したのち55歳半ばで今の赴任地に異動し、同じように、現場に課題を残した工場を見るに

「60歳までの4年、最後のご奉公として工場改革をやり切ろう」

と少し大げさに言えば「覚悟」を決めてこの2年間務めてきたつもりでした

この2年は主に、改善する意識の醸成に力点を置き、私自身がGMクラスの管理職を指導

約2年経過し、ようやく改革の必要性と考え方がGMクラスに浸透し、自ら問題を見つけ解決する意識を持ってもらえるようになり、

次の層への浸透と、よりレベルの高いスキルの指導を外部のコンサルを使っての活動を計画していました

この間、一部事業の撤退、さらには新しい事業の準備も平行に行い、

「さぁ~ 再成長に向かって加速するで~~」

と従業員と一緒に気合を入れていた矢先の異動です

突然の異動内示

突然「マレーシアの別の工場に異動」と言われ、愕然

おまけに後任は私と同い年ながら、工場の経験、現地法人の経営の経験も全くない人(私自身全く面識もなし)

私のこの2年かの種まきを引き継いでもらえるのか???

私自身も、この歳で、まったく知見も人間関係もない事業への異動

理由もよくわかりません

「たった2年で工場の社長を変更することに納得いかん」

「次の工場でも、私はあと2年で辞める。こんなんでまともに海外拠点を成長させる気があるのか」

と、個人の意見を強く言いましたが、私の知らない「本社の思惑」もあるようで、組織の一員として従わざるを得ません

まとめ

私の立場で知りえない背景はありそうですが、

少なくとも、私の異動の決定の前提には「60歳以降も働いてもう」ことがあるようです

「工場の社長の職で雇用延長を断るようなバカはおらん」

という意味です

でも、そんなバカもいるんです。

だれでもが、安定収入のために、いつまでもサラリーマンでいたとは思っていないのです

たった2年で去る今の工場、多分2年後には社長が変わる異動先の工場の従業員に非常にもうし分けなく思いながら、社命に従い新しい職場に向かいます

今回はサラリーマンの異動に対する、一個人の思いを書かせてもらいました

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