マレーシアは多様性の国

海外生活

マレーシアに到着して1ケ月

それまで住んでいたタイのすぐ横にある国ですが、

同じ東南アジアの、それも隣国とは思えないほどの違いがたくさんあります

むしろ、タイーマレーシアの違いのほうが日本ータイとの違いより大きいと感じることさえあります

いろんな特徴を感じますが

今回は、マレーシアの多様性についてブログに書きたいと思います

結局、日本人って他国のことどれくらい知っているだろうか

今回、記事を書くのは、自分が如何に外国のことを知らないかってことを

自覚したことが切っ掛けです

マレーシアには今まで出張で短期間ですが訪問した経験もあり、

タイ、中国には赴任経験があります

タイ赴任時も、今までに経験しなかったことの連続でしたが、

ある程度、想定の範囲というか、従来から持っているタイのイメージから大きく離れることなく

「こんなもんか」てな感じでした

また、中国も同様です

しかし、マレーシアはちょっと自分の無知、情報不足をかなり強く感じています

現時点、考えられる原因は二つ

一つは、長年住んだタイと比べてしまうこと

二つ目はあまりに事前情報不足

〇タイと比べる

初めての海外赴任がマレーシアなら、

「外国生活とはこんな感じ」

と受け入れられたかもしれないのですが、

同じ東南アジアの隣どうしの国、当然違いは違いはあるものの、生活のベースはそれほど変わらんやろ

って、安易に考えていたかもしれません

結局、長年住んだタイと比べてその違いの大きさに戸惑っています

なにが違うかはおいおい書いていきたいのですが、今回は、民族の多様性についてです

〇情報不足

タイは、赴任前から、10回以上長期にわたり出張経験がありました

また、中国は、マスコミ等からの情報が他国に比べ非常に多く、なんとなくイメージがついていました

しかし、マレーシア、

周りにマレーシア滞在経験のある人もおらず、マスコミからの情報も中国に比べれば圧倒的に少ない

結局、赴任にあたり情報不足が、今のイメージとの違いに驚く原因になったかも

と考えています

事前の情報不足、想像力の弱さが招いた結果とということです

マレーシアの民族構成

知っている人には当たり前ですが、マレーシアは多民族国家です

下はある会社のパーティの写真です

右から、マレー、マレー、中華、ケビン、インド、マレー

右端の人がインド系、他は中華系

いろんな民族の人が参加しています

国として人口約3000万人の主な構成は

マレー系65% 中華系24% インド系8%

になります

政治はマレー系、中華系は経済を抑えている感じですね

彼らは、それぞれの民族の言葉で会話をし、複数民族で会話するときは英語を使います

公用語はマレー語のようですが、会話は英語でしていることが多いと思います

中華系は、中国の標準語の北京語ではなく、各出身地の言葉で話しますので

中華系でも、いろんな言葉が飛び交います

マレー系でも地方によっても言葉が違いますし、中華系もどこの出身でも標準語は勉強しているようで

超マルチリンガルな人たちです

さらに、民族が異なりますので、宗教も異なります

マレー系はイスラム、インド系はヒンドゥー 中華系は仏教

ですので、イスラム教で禁じられているお酒の販売や豚肉の販売は、少し不便を感じます

外国人労働者

上記のレベルの情報はWikipedia等で調べればすぐ出てきます

Wikipediaに載っていない情報として、マレー系、中華系、インド系だけでなく

多くの国から出稼ぎ労働者がたくさんいます

インドネシア、フィリピン、バングラディシュ、カンボジア、ミャンマー

私の会社のような工場での労働者だけでなく

飲食店、メイドさん、そのほかすべての3K職場には、

上記のような国から来た外国人労働者がたくさん働いています

さらに、豚肉はイスラム教徒のマレー人は触れませんから

豚肉加工は外国人労働者が従事しています

政府は、外国人労働やが、マレーシア人の仕事を奪っているとして、

外国人労働者の人数を制限する政策をとろうとしています。

しかし、

現実的には、すでに外国人労働者に依存した社会になっているため、

かなり厳しいのが現実で

企業経営者の私としては、頭の痛い問題ではあります

現地生活にて

上記のレベルの情報の多くはさすがに知識として事前に知っていました

また、タイにも中華系いますし、外国人労働者もいます

移住者も多く、私の住んでしたバンコクの中心地は多くの白人系の人たちもいました

しかし、マレーシア、全く違います

〇各民族のアイデンティの維持

タイでは、中華系の人たち(華僑)は、タイ人と同化し、タイ語を話し

宗教的にもオリジナルなタイ人と同じように仏教を信仰しています

(一部イスラム教徒の人もいますが、わすかです)

確かに中華系の人は色も白く、雰囲気が違いますので見た目に違いは判ります

また、華僑としてのアイデンティを持っているとは感じますが、

少なくとも表面上は同化しています

マレーシアの中華系は全くマレー人とは同化せず、独自の言語、独自の教育、独自の文化を維持しています

イギリス領時代に奴隷として連れてこられたインド系の人たちも独自の文化を維持しています

ですので、イスラム教のモスク、ヒンドゥー教、仏教それぞれのお寺があります

なぜ、タイは同化し、その隣のインドは独自文化を維持したのかその理由は知りませんが

その違いの大きさは驚きを感じます

これは私の推測ですが、やはり宗教の影響が大きく、タイの宗教仏教は中華系には受け入れやすく

イスラム教は中華系にとって、同化しにくい宗教だったのかもしれません

日本では宗教をそれほど意識して生活することはありませんが、

この国では、否応なしで感じます

それを尊重しながら、経営することはも重要と感じます

〇英語について

このような民族国家で、それぞれの言葉で日常会話をしているので、

民族が交わる会話は基本英語となります

ですので、彼らの英語はかなりレベルが高いです

ですので非常に苦労しております

発音が独特であるのは有名ですが、使う単語もTOIEC650点レベルの私では、

全く知らない難しい単語を使います

例えば、計算や数量を数えて「差」が出たとき、私のようなレベルの低い人間は「diffrence」を使います

でも、彼らは「discrepancy」を使います

知らなかった単語です

「確認」も「comfirm」と「verification」を使い分けます

私の英語力では無理です

しかし彼らは、多様性を維持するために英語使ってコミュニケーションを行い、

私から見れば英語が母国語のネイティブのようです

タイでも会社幹部とのコミュニケーションは英語で行いますが、

彼らの英語は学校で第2外国語として学んだもので、日常のコミュニケーションでは使いません

ですので、私の英語力でもなんとかついていけます

(発音に慣れるまで苦労しますが・・・・)

マレーシアの人たちは、この英語をしっかり使うことで、今の多様性を維持しているのだなぁ

と感じています

まとめ

日本人にとって、外国人はかなり異質な存在で、そのカルチャーを日常の生活の中で受け入れながら生活することはほとんどないと思います

そんな日本人から見て

マレー系、中華系、インド系さらには外国からの労働者含め、絶妙なバランスで交じり合い社会が成り立っているこの状態が

ある意味、不思議に感じます

長い歴史の中で、いろんな経験を経て、今があるとは理解できます

少しマレーシアをカジった程度の私が、分かった気で語るのはおこがましい面もあるとは思いますが、

日本では感じることのない、またタイでも感じることない「国のあり方」を経験できる機会を得たことを

楽しみながら、仕事、生活していきます

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