「課題を解決することによって、オペレーション力=現場力を高め事業の成長につなげよう」
と提案しています
ただ、うまく課題が設定できず、単なるお題目になっている場合も多いように感じます
課題設定をするときの比較的わかりやすい方法を提案したいと思います
今回はその2回目
問題を解決するための課題を「〇〇の強化」と設定をした時の話です
「〇〇」は既に実施してきた活動です
「課題」の二つの意味
何度か書いていますが、もう一度
「(日本語でいう)課題には二つの意味があります」
一つは単に課題を単に「問題(英語でissue)」ととらえる場合、
もう一つは
「課題は問題を解決するための活動(英語でchallenge)」
とする場合があります
この記事では、「課題」とは「問題を解決するための活動=challenge」として話を進めます
課題設定をお願いした時、まずは問題点だけではなく、「問題を解決するための活動」を設定するようにしましょう
課題設定時の良くない設定の仕方
課題設定をお願いした時、以下の二つのような活動を課題として設定する場合がよくあります
「今までやろうとしてきたけど、実行できていなかった取り組み」
「既に実行してきたことの継続」
こういう課題を設定した時、結局あまり問題を解決できない場合が多いように思えます
一つ目の「今までやろうとしてきたけど、実行できていなかった取り組み」については前回の記事で書きました
今回は「既に実行してきたことの継続」について書いてみたいと思います
既に実行してきたことを課題としてしまう
課題設定をお願いした時、なぜか「既に実行していること」を書く場合が多いです
それを防ぐために私はいつも課題設定のことを「Challenge」と呼んで、現状と異なる取り組みをお願いします
それでもそうなります
そういう時によく使われる言葉が「〇〇の強化」
英語ではEnhanceやStrengthen
・〇〇販売チャネルの強化
・〇〇新商品開発のデザインレビューの強化
・商品ラインナップの強化
みたいな感じでしょうか
気持ちはわかります
なかなか新しい取り組みなんぞ出てきません
でも、私には「強化」=「継続」と読めてしまうのです
それでは、今までと何も変わりません
変わらなければ事業は成長しません
既に実行してきたことを課題として提案されたとき
ですので、そういう時
「〇〇販売のチャネルの強化?? それ、去年も言うとったんちゃうか」
と聞き返します
そして
「どこかチャレンジなん?」
さらに
「今までと同じやったらなんも変わらんで」
考えを深めるために背を押します
こうして、担当者に今までの活動の問題点とその対策を深く考えるように促します
それによって
・〇〇チャネルの販売員の増強
・お得意様訪問回数を増やす
・当該チャネルの販売経験者の採用
みたいな、より具体的な活動が出てくるようになります
結果のレビューをするとき
・〇〇販売チャネルの強化
内容をレビューするのと
・〇〇チャネルの販売員の増強
・お得意様訪問回数を増やす
・当該チャネルの販売経験者の採用
どちらが明確な結果結果をベースにした議論できるか、ご理解いただけると思います
まとめ
課題設定において間違いやすいポイントについて、2回にわたって書いてみました
自分が思っている活動のレイヤーを下げて展開することで、活動がより具体化なり、成功の確率が増えると思います
そして、この課題設定による現場競争力の肝は「設定した課題に対してのレビュー」です
具体的な内容の方がレビューの効果が上がります
上司にとって、このレビューの作業は結構エネルギーを使います
しかし、このレビューを実施することで、部下とのコミュニーションができ、より現場のマネジメントのレベルがあると考えています
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